おはようございます。STAFF柴田です。
とある誌面を読み感銘を受けましたのでご紹介させていただきま
す。(以下、引用)
日本におけるファッションの独自性とは「ファッションが階級を表す
ものではない」こと、「性的誘惑の道具ではないこと」、「ファッション
消費が余剰所得の結果ではない」ことにあり、それがファッション
先進国とされてきた欧米のどこと比べてもユニークなポイントで
す。つまり日本におけるファッション消費やお洒落をすることは
単なるトレンド追従や、セレブリティの真似や、疑似富裕体験
ではなく、一つの趣味であり、もっと言ってしまえば「道」なのです。
「装いをあらためる」「装いを正す」。これらは、きちんと身づく
ろいする。という意味の日本語ですが、そこには「人として正しくあ
る」という意味が含まれています。日本において、きちんと服と向き
合うことは、人として必要な正しい行いとされてきたのではないでし
ょうか?「襟を正す」という言葉もあります。このように日本では人
と暮らしとファッションとが、世界でも例を見ないようなかたちで共
存してきました。
今回の震災直後、ファッションをとりまく環境はとても厳しいものと
なってしまいました。しかし時が経ち、暖かくなるにつれて懸念され
ていた「過剰な自粛ムード」からも少なくともファッション消費に関し
ては脱しつつあると思います。震災前と震災後の大きな「違い」、そ
れは単に安価なだけのファッションに対する支持の低下です。
この機会に人はより良いものと悪いものの見極めをしようとしてい
るのです。
思い切り素敵なコーディネートができた時の高揚を覚えています
か?そして、新しい洋服に包まれたとき少しだけ心が強くなったこ
とはありませんか?服には不思議な力が潜んでいるんです。
もう一度、遠ざかっていたファッションと向き合ってみませんか?
2011-05-29 18:04